TOEICと就職・転職

TOEIC600点は転職に有利?実データから分析した結果を公開

TOEICの点数を持っていると転職に有利になると聞きます。
現状の仕事に多少の不満を持ちながら、転職の機会を伺いつつ、英語の勉強をしている方も多いのではないでしょうか。
グローバルな部署や、外資系の企業で働きたいと考えている人もいらっしゃると思います。

しかし、企業が転職の際に見ているデータを確認したところ、転職するときにはTOEIC700点以上ないと有利に働かないということが分かりました。

転職で有利になるのは700点以上から!

具体的に企業が出しているデータを見ながら解説していきます。

TOEIC自体は転職に役立つ

TOEICの点数を持っていると、確かに転職で有利になります。
上場企業の約7割が、採用時にTOEICのスコアを参考にすると回答しています。

TOEICは、転職者の英語力を測るために一番簡単な指標です。
さらにスコアを見ると、だいたいどれぐらいの英語力なのかイメージできますよね。

  • 600点ぐらいだと、英語の文章を読めて、英語のメールは書けるけど、会話はできない。
  • 700点ぐらいだと、何を言ってるかは聞き取れるけど、片言で返すことはできる。
  • 800点ぐらいだと、仕事でも通用する。

一般的には、上記のようなイメージになると思います。
企業の採用担当も上記のようなイメージをもって、採用活動をしています。

最近では、英検などよりもTOEICの点数の方が英語力のイメージが強くなってきている気がします。
周囲でも、英語力の話題になったときは、「英検何級?」よりも「TOEIC何点?」の方が良く聞きますね。

以下のTOEICの運営団体が公開しているデータも参考に掲載しておきます。

アンケート質問:採用時にTOEICスコアを参考にするか?

参考にしている 27.6%
参考にすることがある 41.7%
将来的に参考にしたい 14.0%
今後も参考にする予定はない 11.4%
無回答 5.3%

出典:2013年「上場企業における英語活用実態調査」報告書

TOEIC600点では転職では有利にならない

転職市場(中途入社)の際には、710点が基準になります。
本サイトでは、TOEIC600点を目指すための内容を発信していますが、転職時には600点ではあまり役に立たなさそうです…。
というのも、TOEICの運営団体が公開しているデータには、以下のようなものがあります。

新卒入社 525点
中途入社 710点
営業部門 650点
技術部門 620点
国際部門 750点
採用時に参考にするスコア 625点

出典:2013年「上場企業における英語活用実態調査」報告書

これを見ると、企業の採用側は、転職の際(中途採用時)に参考するTOEICの点数は710点となっていますね。
一般的な日本の上場企業だと、700点以上は、国際部門などの英語を業務で日常的に使用する部署などで設定されている点数です。
特に、このデータでは採用部署までは限定しませんが、上場企業が転職者を面接する際には、高い英語力を求めていることが分かります。

上記のデータから言えることは、転職で有利なるためには、TOEICでは700点以上を取る必要があるということです。

転職時にTOEIC600点でも求人はある

転職時に有利になるためには、TOEIC700点以上が必須ということが分かりましたが、転職するときに絶対に700点以上ないと転職できないかというと、そんなことはありません。

この記事を読んでくださっている人は、少なからず英語に興味を持ち、英語を使った職種に転職したいと考えている方だと思います。

採用の条件にTOEICの点数が記載されていても、TOEIC600点以上という求人は多くありました。
以下に求人例を記載します。
職種も、英語教室のカウンセラーや海外営業、社内SEとかなり豊富でした。

英会話スクールカウンセラー(講師/スクール運営)
1歳半~大人までを対象にした講師(英文法・英会話の授業や教室運営等を担当)
外国人講師による英会話レッスンのコーディネイトと、英文法・英会話講師としてのレッスンが主な仕事です。

【求めている人材】
英検2級上・TOEIC600点程度の英語力、または海外在住・留学経験のいずれかに該当する方

光学製品の担当者(英文事務/海外営業)
欧米取引先と英文メールによる質疑応答・発注や国内顧客に対して取扱い光学製品に関する英文事務/海外営業

【求めている人材】
◎英語力(読み書き能力)※目安として英検2級orTOEIC600点以上
◎周囲と円滑にコミュニケーションが図れる方

グループ全体のITインフラ設計・構築、運用・保守業務

【求めている人材】
・ITインフラ基盤を構成する各種技術
(NW、サーバ、ストレージ、OS、DB、MW、VM、Linux等)のいずれかに強みをお持ちの方
・日常会話レベルの英会話ができる方(TOEIC600点程度

出典:リクナビNEXT

リクナビNEXTで、「TOEIC600」というキーワードで検索しても50件近くの求人が出てきました。

確かに、採用側転職時の参考にする点数として700点というデータが公開されていますが、実際に転職サイトを見てみると、英語を使う職種でも、TOEIC600以上を条件としているところも多くありました。

逆に、TOEIC500点以上という条件を書いている求人は約20件でした。
英語を使う職種となると、やはり600点というボーダーラインはありそうです。

やはり、まずは600点を目指そう

上場企業が転職者に求めている英語力は、比較的高いということが分かりました。
しかし、実際には、上場企業でも英語を使った仕事の求人はTOEIC600点でも多くありました。
「英語を使う」ということに重きを置くのであれば、TOEIC600点が一つのボーダーラインになっていました。

転職に必要な英語力まとめ
  • TOEICの点数は転職に役立つ!
  • 転職に有利になる点数は700点以上から!
  • 英語を使った職種の求人は600点でも多くある!

ということで、転職を見据えた場合でも、まずは600点の取得を目指しましょう。

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