TOEICは今では非常に一般的になり、英語力を測る上で最も標準的な試験になったと言えると思います。
そんなTOEICでは、600点が一つの基準として扱われており、600点以上だと英語が「できる」と思われています。
実際のTOEIC600点の評価について解説していきます。
- 実は600点は、あまり評価は高くない。(標準的な評価)
- 600点を持っていても仕事で使うことはほぼできない。
- 仕事で評価されるのは700点後半から800点レベル
目次
TOEIC600で得られる評価とは?
TOEIC600点を持っていると、周囲から評価を受ける場面があります。
しかし、これは今の自分の立場によって、評価は変わってきます。
自分が今、どの立場にいるのかを理解しながら、600点という数字への理解を見なおす必要があります。
大学生の場合は高評価
大学生にとって、TOEIC600点は英語ができる学生だと評価されます。
大学生の平均は559点で、日本人全体の平均点も600点に満たないので、大学生のうちに600点以上の点数を持っていると英語ができると評価して良いと思います。
大学別の平均点なども出ていますが、やはり偏差値の高い大学の平均点は、総じて600点を超えているケースが見受けられる。
社会人の場合は普通
社会人において、TOEIC600点はいたって普通の評価です。
社会人のTOEICの平均点は607点なので、まさに平均値という感じです。
つまり、社会人でTOEICで600点を持っていても、特別に評価される場面というのは少ないでしょう。
国内の上場企業で求めれている英語の基準でも、総じて600点以上を基準に設定している場合が多いです。
社会人で転職を検討している場合はあまり評価されない
社会人を数年経験し、転職を検討している場合は、TOEIC600点では評価されません。
国内の上場企業が、中途採用時に基準にしている英語力は、TOEIC710点となっています。
新卒入社 | 525点 |
中途入社 | 710点 |
上記のTOEICから公開されているデータを見る限り、600点では転職時に有利には働かないでしょう。(決して不利になるとは言っていません。)
転職時に英語力をアピールしたい場合は、少なくとも700点以上を取った後に履歴書に記載した方が良さそうです。
TOEIC600の英語力とは?
自分の今の立場によって評価が分かれるというTOEIC600点ですが、実際の英語力としてはどのようなものなのでしょうか。
TOEIC単体の点数だけで見ていても、英語力は分からないので、他の指標と比べてみました。
- 英検2級に合格することができる。
- 英語のセンター試験で8割正解することができる。
- 日常会話をかろうじて、行うことができる。
- 簡単な英語の本を読むことができる。
- 単語を調べながら、英語でメールのやりとりができる。
TOEIC600点とは、高校までの英語知識+TOEICの独自の勉強でなんとか到達できると言われています。
TOEIC600点で英語を使った業務はあまりできない
社会人になると、あまり600点を持っていても評価されなくなってくる点については、上で触れた通りです。
実際に業務で英語を使った場面に出くわしたとき、TOEIC600点で太刀打ちできるのかと言われると、かなり難しいです。
そのため社会人で、TOEIC600点があまり評価されないというのは納得できます。
- 英語のメールを、何とか書くことができる。
- 海外出張は、現地の日本人スタッフの助けが必要。
- 一人でミーティングを仕切ることはできない。
- 自分向けにされた質問を3回ぐらい聞き直して、言いたいことの2割を伝えることができる。
- 海外との電話会議で、開始のイントロダクションぐらいはカンペを見ながら仕切ることができる。
TOEIC600点で、できる業務内容はこの程度です。
決められたルーティン業務や、決まったフレーズで回すことができる業務などは、TOEIC600点でも対応することは可能です。
実際に、TOEIC600点以上という求人は非常に多いです。
TOEIC600点は標準的な評価である
TOEIC600点とは、日本人にとってまさに標準的な評価ということが分かりました。
TOEIC600点は、いたって普通の評価。
社会人の平均点は607点。
学生のうちは、比較的高評価ですが、社会人になると英語を使って仕事をする場面を出てきて、特別に評価を受けることは少なくなります。
また、英語を使った業務が中心になってきたり、転職市場に出ていく場合は、700点以上あって初めて評価されます。
600点というのは、社会人にとっていわば標準的な位置であり、取得しておくべきスコアであることが分かりました。
まだ、TOEICのスコアが600点に達していなかったり、自分の英語力を測ってみたいと考えている人は改めて勉強してみるのも良いのではないでしょうか。