TOEICとは

TOEIC600点を取るための正答率は60%で大丈夫!点数換算の仕組みも解説

TOEICの点数は、どのように算出しているかは、実は公開されていません。
学校の試験の点数のように、配点が決まっていて、大きい配点の問題を正解すれば良いというものでもありません。

実際にTOEIC600点を超えるには、約6割(60%)の正答率があると、600点以上になることが多いです。

TOEIC600点を超えるには60%の正解を目指そう!

TOEICのスコアの仕組み

TOEICのスコアは、素点(正解した問題数)と換算点(実際のTOEICの点数)から導き出されます。
具体的なスコア換算の手順は公式には発表されていませんが、公式問題集には、スコア換算表がついているので、自分で勉強する際には、換算表を使って点数を出すことができます。

スコアを出す上で、TOEICが実施している内容は、公式サイトに記載されています。
興味がある方は、以下も合わせて読んでください。
換算点だけ知りたいという方は、換算表を見ればOKです!

アイテムアナリシス

TOEICでは、採点前と採点後で2回の分析作業を行っています。
それをアイテムアナリシスと呼んでいます。

採点前分析

TOEICを受験した人の中から、ランダムに何人かを選び出し、正答率を確認します。
採点前分析で行われることは2つです。

  • 問題の難易度の分析
  • 不適切な問題の把握、除外

問題として不適切なものがあれば、その問題は採点の対象から除外します。
例えば、以下のようなものが該当します。

  • かなり正答率が高い人たちが、こぞって間違っている問題

採点後分析

採点後分析は、受験者全員を対象とします。
ここでは、採点前分析の結果を基に、受験者全員を分析し、採点前分析結果が正しかったかどうかを検証します。
これを行うことで、TOEICの問題の品質が担保されます。
つまり、どの回を受けても問題の質にブレがないことが保障されていると言えます。

スコアの同一化(イクエイティング)

TOEICでは、新しい試験問題を作るときに、以前の試験問題の一部を混ぜ込んで作ります。
そこで、混ぜ込んだ問題の正答率と、過去に同じ問題を出したときの正答率を比較し、テストの難易度が変わってもスコアに差が出ないように調整されます。
これによって、試験の難易度によってスコアがブレることがなく、あくまで回答者の英語能力に沿ったスコアが算出されます。
あまり手ごたえがなかった(難易度が高い)試験結果でも、意外と点数が出ている場合もあります。逆も然り…。

TOEICスコアの換算表

TOEICの点数が、特別に仕組みで算出されていることが分かりました。
仕組みを理解しなくても、TOEICでは換算表を用意してくれているので、自分で勉強するときには換算表を利用するのが便利です。
換算表は以下のようなものです。

リスニング リーディング
素点 換算後点数 素点 換算後点数
96 – 100 475 – 495 96 – 100 460 – 495
91 – 95 435 – 495 91 – 95 425 – 490
86 – 90 405 – 475 86 – 90 395 – 465
81 – 85 370 – 450 81 – 85 370 – 440
76 – 80 345 – 420 76 – 80 335 – 415
71 – 75 320 – 390 71 – 75 310 – 390
66 – 70 290 – 360 66 – 70 280 – 365
61 – 65 265 – 335 61 – 65 250 – 335
56 – 60 235 – 310 56 – 60 220 – 305
51 – 55 210 – 280 51 – 55 195 – 270
46 – 50 180 – 255 46 – 50 165 – 240
41 – 45 155 – 230 41 – 45 140 – 215
36 – 40 125 – 205 36 – 40 115 – 180
31 – 35 105 – 175 31 – 35 95 – 145
26 – 30 85 – 145 26 – 30 75 – 120
21 – 25 60 – 115 21 – 25 60 – 95
16 – 20 30 – 90 16 – 20 45 – 75
11 – 15 5 – 70 11 – 15 30 – 55
6 – 10 5 – 60 6 – 10 10 – 40
1 – 5 5 – 50 1 – 5 5 – 30
0 5 – 35 0 5 – 15

出典:公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3

TOEIC600点の内訳はリスニング350点、リーディング250点が平均点

TOEIC600点を取得している受験者の点数の内訳は、以下のようになっています。

  • リスニングパート:350点
  • リーディングパート:250点

合わせて、TOEICが公開している受験者の平均点を見てみましょう。

リスニング リーディング 合計
平均点 322.7 255.7 578.4

出典;平均スコア・スコア分布 詳細 (第237回)

実際に公開されているデータから類推しても、リスニングの方が点数が高くなる傾向にあります。

先ほど紹介したスコア換算表で見ると、正答数でいうと以下のようになります。

  • リスニングパートで350点を取るための正答数:61 – 70
  • リーディングパートで350点を取るための正答数:51 – 60

スコア換算表から見ても、合計で60%の正答率があれば、600点になる見込みです。

正答率が60%でも、リスニングパートの正答数が多いことが大事!

注力するパートを理解して勉強することが重要

見てきたように、TOEIC600点に満たないのであれば、リスニングパートを強化した方が良いです。
その理由は以下の2つです。

  • 受験者全体の統計から見てもリスニング方が点数を取りやすい
  • 正答数が同じの場合、リスニングパートの方が点数が出やすい

英語に対して得意意識を持っていない場合、どうしてもリーディング(文法問題、長文読解)の勉強を優先してしまいがち。
TOEIC600点が取れていない場合は、リスニングを優先して勉強した方が効率が良いということが分かりました。

TOEIC600点を取るには
  • 正答率60%で良い
  • リスニングパートの方が点数が出やすい構造になっている
  • リスニングを優先して強化した方が良い

勉強を進めるでは、以下の記事も参考になります。

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