TOEICの勉強を始めるときに、リスニングの勉強を後回しにしていませんか?
リスニングは、苦手意識を持っている人も多く、勉強の方法もあまり出回っていないため、対策のしようがないと考えている人も多いです。
TOEICで600点を取るためには、リスニングの対策は非常に重要です。
なぜなら、リスニングパートは、リーディングパートと比較して、正答数が低くても点数に反映されやすいパートだからです。
TOEICの採点方式では、リーディングパートで40問正解した場合とリスニングパートで40問正解した場合では、リスニングパートの点数の方が高く換算されるような設計になっています。
600点を取るためには約60%以上の正答率が必要ですが、リスニングパートの正答率を上げていくことが正攻法になります。
リスニングパートの正答率を上げるためのポイントは以下の2つです。
- 「音声変化」という概念を知る
- シャドーイングとディクテーションで聞き取る力を付ける
目次
リスニングの勉強法
ポイントの1つ目である音声変化については、覚えるというよりは、このように発音されるんだと知ることが重要です。
まず、概念を知らないと一生、その音を聞き取ることができません。
概念を知ってから、具体的な勉強を進めていきましょう。
音声変化を知った後は、「シャドーイング」と「ディクテーション」をやってリスニングの勉強を進めます。
もちろん、最終的には模擬試験で練習しますが、まずは基礎を固めます。
音声変化 – 実際に発音される音を知る
私たちが知っている単語の発音と、実際にネイティブの方々が話しているときの発音が全く異なる場合があります。
これを知らないと、単語としては知っていても、耳で知らない音が聞こえてくるので、頭の中で単語と音が紐づかないという状態になります。
単語と音が紐づかないと、せっかく知っている単語でも聞き取ることができません。
単語と音が紐づかないという状況を打破するのが「音声変化」という概念です。
音声変化には6つのパターンがあります。
まずは、この6つのパターンがあるということを知ることが大事です。
シャドーイング – 追っかけ読み
シャドーイングとは、耳から聞こえてきた音声を、少し遅れて自分の口で発音する訓練方法のことを言います。
元々は通訳の方のための訓練方法ですが、これを行うことでリスニング能力が飛躍的に向上します。
シャドーイングのポイントは、流れてきた音を耳で聞いて、0.5秒ぐらい遅れて自分で発音することです。
シャドーイングを行うことで、音声変化を踏まえた発音やリズム、イントネーションなどを、よりネイティブスピーカーに寄せることができます。
それによって、より伝わる英語を身につけることができます。
TOEICの勉強からすると、少し行き過ぎなように感じますが、全くそんなことはありません。
シャドーイングは、英語のパーソナルトレーニングでも取り入れられています。
むしろ自宅での自己学習は、シャドーイングに充てるべきと言われるぐらいです。
それぐらいTOEICのリスニング対策でシャドーイングは効果的な勉強法であると言えます。
ディクテイション – 書き取り
ディクテーションとは、耳から聞こえてきた音声を書き取ることです。
ディクテイションもリスニングには非常に効果的です。
シャドーイングよりも、一単語ずつ英語を書き取るために集中するので、リスニング力が向上します。また聞き取れない単語を自分で把握することができるので、語彙も増えて、英語への理解が深まります。
最初の1回ですべて聞き取ろうとせずに、何度も聞いて、書いてみるのがおすすめです。
シャドーイングとは違って、手で書くことになるので、耳から聞こえてから書くのに時間がかかります。
簡単で短い英文から始めてみてください。
効率的に勉強するためのツール
音声変化やシャドーイング、ディクテイションを行おうとしても、教材や勉強方法から調べる必要があるので、ここで止まってしまう人も多いと思います。
必要なのは分かったけど、どうやって良いか分からない。
英語のパーソナルトレーニングやコーチングのサービスに手を出して、教えてもらうこともできますが、値段も非常に高いため手を出せる人も少ないと思います。
そこで、TOEICの勉強に必要な内容が網羅的に備わっているアプリがあるので、ご紹介します。
音声変化を勉強するためのアプリ
6つの音声変化をすべて学べる無料のアプリがあります。
それが「Listening Hacker」です。
これは英語のトレーニングジム「English Company」を運営している会社が開発しています。
音声変化の基礎を学ぶには十分な内容になっているので、一度試してみて損はありません。
シャドーイング、ディクテーションを勉強するアプリ
TOEIC対策のアプリとして非常に有名ですが、「スタディサプリ」はTOEICの勉強に必要な内容がすべて詰まっているので、これ一つで勉強が完結します。
シャドーイングやディクテーションに特化した機能がついているが非常に素晴らしいです。
TOEICへの対策を動画で勉強できるものは他にもあるのですが、シャドーイング専用の機能がついていて、自分の音声を録音して聞けたりして改善も把握しやすくなっています。
ディクテーションに特化した問題も作られており、自分で教材を探したり、音声を探さなくてもアプリを開いて、ノートを開けば、すぐに書き取り練習も開始できます。
意外と気付いていない点として、TOEICの勉強をするときには、教材も含めた環境が非常に大事です。
環境を揃えるにも時間とお金がかかります。
テキストも1冊買うだけでも1000円以上しますし、リスニング対策の音声教材も揃えるとなると、さらにお金がかかります。
どれが良い教材なのかも調べる必要があるので、時間もかかります。
そこをショートカットするための方法が、上で紹介したようなツールです。
Listening Hackerは無料ですし、スタディサプリは月額980円です。
3か月継続しても3000円以下なので、参考書を2冊買うお金と、調べる時間を短縮できると考えたら明らかにアプリを使った方が効率的に学習を進めることができます。
このようなサービスを使えば、本来であれば、自分で準備するために消費するはずだった時間を、月に980円だけ投資することで、ショートカットすることができます。
いち早く英語ができる自分を手に入れたい方、TOEIC600点以上を取りたい方は、試してみても良いのではないでしょうか。
登録から7日間は、無料で利用することができるみたいです。