TOEIC600点は、英検でいうと、2級から準1級の間に位置するレベルです。
英検の保持者 | TOEICの平均スコア |
準1級 | 713 |
2級 | 517 |
TOEICを受けようとしている人の中にはすでに英検を受けたことがある人も多いです。
英検の方がTOEICよりも以前から開始されており、受験者数も多いので、TOEICよりもメジャーなイメージがあります。
しかし、最近では企業の採用時にも求める英語力をTOEICの点数で記載するところも多くなり、TOEICの方が英語の試験としてのイメージが強くなってきた印象を受けます。
目次
TOEIC600は英検でいうと2級~準1級レベル
TOEICで600点は、英検でいうと2級から準1級のレベルになります。
高校卒業~大学で学ぶ英語のレベルのちょうど中間に位置するイメージです。
TOEICと英検の換算表は次のとおりです。
英検の保持者 | TOEICの平均スコア |
1級 | 816 |
準1級 | 732 |
2級 | 517 |
準2級 | 392 |
3級 | 365 |
出典:英検取得者のTOEICスコアより筆者が一部編集
TOEIC600点は高校卒業以上の英語力が必要!
TOEICではListeningとReading、英検ではSpeakingも求められる
そもそもTOEICと英検では、試験内容も違えば、試される能力も違います。
ここでいうTOEICは、TOEIC Listening & Readingを指します。
TOEICは試験の名前の通り、「聞く」「読む」の能力が試されます。
つまり、試験の問題は、リスニングテストとリーディングテスト(文法と長文読解)です。
対して、英検は、3級以上から面接試験(対人でのスピーキング)が始まります。
また、2級以上からは、ライティング(英語の文章を書く)も加わってきます。
英検の方が、試験のランクが上がるにつれて、試される能力も変わってきます。
英検の級 | 英検求められる能力 | TOEICで求められる能力 |
準1級以上 | エッセイ、スピーチ | リスニング リーディング |
2級以上 | ライティング | |
3級 | 対人での面接 |
TOEICはリスニングとリーディングを鍛えるだけで良い!
就職にはTOEICも英検も両方使える
履歴書には、TOEICの点数も、英検の資格も両方記載することができます。
社会人では、TOEICだと600点以上、英検だと2級以上から履歴書に書いても問題ないレベルだと言われています。
それ以下だと自分は、高校レベルの英語も習得できていないことを示すことになるので、アピールにはならないのが現実でしょう。
もし、履歴書で英語能力をアピールしたい場合は、TOEIC600点以上、もしくは英検2級以上を取得してから書くことをおすすめします。
社会人なら、TOEIC600点の取得がスタート地点!
とっつきやすいのはTOEIC
個人的は意見でいうと、勉強しやすいのは、TOEICだと思います。
TOEICは、試験内容はいつ受けても同じです。
リスニングとリーディングの能力を高めていくゲームです。
ゲームの中で高いスコアを出せれば良いです。
高いスコアを取るための訓練方法や、参考書は世の中に出回っています。
また、試験の日程も年間で多く、1日で終わるので、自分の勉強のスケジュールを調整しやすいです。
英検は、レベルによって、試される内容が違うので、自分が目指したい級に合わせた勉強が必要です。
3級であれば、リスニング、筆記試験とスピーキングの練習。
2級であれば、リスニング、筆記試験とスピーキングとライティング。
準1級であれば、リスニング、筆記試験、スピーキング、ライティング(エッセイ)。
かなり、試験ごとに自分の勉強方法をカスタマイズしていく必要があります。
また、試験の日程もTOEICに比べ、非常に少ないです。
それに加えて、試験は1次試験と2次試験に分かれており、2回も試験を受ける必要があります。
ほとんどの人にとって、TOEICより、必ず英検を重視する、という場面に出くわすことはないと思うので、TOEICか英検で迷っている人は、TOEICから始める方が良いと思います。
比較項目 | TOEIC | 英検 |
試験内容 | すべて同じ | 級によって違う |
試験日程 | 年に10回(1日で完了) | 年に3回(2日かかる) |
世間からの評価 | どちらも同じ | どちらも同じ |
迷っているなら、まずはTOEICから始めよう!
ここまでの内容とまとめると次のようになります。
- TOEIC600点は、英検でいうと2級以上準1級以下
- TOEIC600点は、高校卒業以上の知識が必要
- 英検と比べて、勉強のスケジュールが立てやすい
- 試験回数も多く、何度もチャレンジできる
- 試験対策(勉強方法、参考書)もTOEICの方が多い