TOEIC600点は、最初に設定する目標の人が多いと思います。
でも、最初は600点って、どれぐらい英語ができる状態なのか分かりませんよね。
自分がどのような状態になっていることがイメージできない中で、勉強を進めるのもモチベーションが続かないと思います。
目標を達成するために、達成したときのイメージを持っておくのは非常に大事です。
TOEIC600点が、どんな状態なのかを理解した上で勉強が進められると良いですね。
- 平均より少しだけ上の人たち
- 大学でいうとMARCHレベル
- 社会人の平均的な英語能力
TOEIC受験者の中での600点の位置は平均より少し上
上のグラフ(TOEIC公式サイトの公開データより運営者が作成)は、TOEIC受験者のスコアの分布図です。
第237回(2019年1月)のデータです。
これを見てももらえると分かる通り、TOEIC600点は、グラフの一番高い部分より、少しだけ右に位置しています。
つまり、600点というのは、「みんなが取得できる点数」ということです。
学校のテストでなかなか90点以上を取ることは難しいですが、平均点より少し上の点数なら取ったことがある人も多いと思います。
TOEIC600点というのは、そういう誰しもが取ったことがある点数ということですね。
TOEIC600点は、大学でいうとMARCHレベル
次は、TOEIC600点は、大学でいうと、そのレベルなのかを実データを基にして見ていきたいと思います。
以下が、各大学の学生のTOEICの平均点です。(601点~700点の範囲を抜粋しています。)
689点 青山学院大学
688点 東京大学(学部)
667点 関西外国語大学外国語学部英語学科
650点 日本外国語専門学校
649点 広島大学医学部
648点 神戸大学
641点 同志社大学
640点 東京工業大学
636点 千葉大学医学部
634点 獨協大学外国語学部英語学科
630点 立教大学
630点 大阪女学院大学
628点 宮崎国際大学(4年次)
628点 京都大学
620点 高校の英語教員のTOEIC平均スコア
619点 一橋大学(※大学院法学研究科の平均は823点)
617点 中央大学
615点 明治大学
出典:大学別TOEIC平均スコアランキング
これを見ていると、MARCHレベルの大学が多いですね。
医学部や、外国語学部といった英語が一見できそうな学部も600点以上の範囲に入ってきています。
大学名で言うと、明治大学、中央大学、立教大学、同志社大学、青山学院大学などが、600点以上の範囲に入っています。
一般的には高学歴と言われる大学名が連なっています。
社会人のTOEICの平均は607点
対象 | 公開テスト 平均点 |
社会人 | 607点 |
学生 | 559点 |
出典:TOEIC® Program DATA&ANALYSIS 2018
2017年度のTOEICの受験者のデータから、社会人と学生の平均点を抜粋しました。
社会人の方が学生よりも、点数が高く、なんと600点を超えているんですね。
学生だと、あまり真剣に受けている層も少ない印象ですが、社会人だと必要に駆られて受験している人が多いので、スコアが高くなります。
会社からスコアを求められる場合もあり、昇進に必要なスコアを取得するために勉強を始める人も多いでしょう。
このデータを見る限りでは、とりあえず600点を超えていれば、平均点より上なので、履歴書などに書いても問題なさそうです。
ただ、会社によって求められる点数は違いますので、履歴書などに書くときには注意してください。
外資系の企業や、グローバルな日本企業に対して600点を持っていますと書いても、あまりアピールにはなりませんので…。
あくまで社会人全体の平均値なので、アピールする場面は、考慮が必要です。
TOEIC600点は、意外と高くない
TOEICの受験者全体、学生、社会人のスコアを見てきました。
TOEIC600点は、高くない!
実際のデータから見ても、TOEIC600点は、高得点ではなく、日本人の平均的な点数であるということが分かりました。
突出した経験や、海外での生活経験などがなくても、十分に日々の学習で達成できそうなレベルでした。
TOEICの勉強を始めたばかりで、何点を目指せば分からないという人は、まずは600点を目指してみると良いかもしれません。
平均点よりも少し上を目指して日々の学習を進められると良いですね。