TOEICのスコアが返ってきて、思ったよりもスコアがおらず、落ち込む人も多いと思います。
初めてTOEICを受けたときは、リスニングの音声の速さ、問題の多さ、文章の長さに圧倒されます。
「こんなんできるわけないやん…」
そう思ったときに、TOEICの問題が解けるようになっている自分が全く想像できなくて、絶望しますよね。
もちろん、いきなりTOEICを受けて、800点、900点を取る人もいます。
しかし、それは本当に珍しい例で、帰国子女やそれに似た環境で育った人がほとんどです。
普通に日本に生まれて、育った人がいきなりあのテストは解けません。
僕も同じような絶望を経験したので、それを基にそこから脱出する方法を解説します。
- なぜできないのかを”ちゃんと”知ること
- 勉強をするなら少しでも良いから継続すること
- もう一度、本当に自分にとってTOEICが必要なのかを考えること
それでは詳しく解説していきます。
TOEICができないのは当たり前
まず、TOEICはできなくて当たり前です。
基本的に、英語圏での生活経験がない日本人にとってTOEICは非常に難しいテストであるということを理解しましょう。
学校でのテストや、大学受験の時に勉強した内容でももちろん回答できます。
しかし、それぐらいの知識では、自分が取りたいと思っている点数には、到底届かないぐらいのテストなのです。
400点、500点だったら比較的すぐに到達できます。
なぜすぐに到達できるかというと、高校生までの英語の知識だけで取れるからです。
ほとんどの人が400点~500点以下からスタートすると思います。
しかし、社会人のTOEICの平均点は607点です。
だから、今、自分が取れる点数から、100点~200点アップさせる必要がありますが、そんなすぐには上がりません。
自分がこれまで費やしてきた英語の勉強時間で、今の現状(スコア)なのですから、
それ以上の点数を取ろうとすると、これまでの勉強時間と同じか、それ以上の時間を割く必要があります。
今、自分が中学、高校で勉強に費やしてきた時間と同等以上の時間を英語の勉強に割けていない場合は、TOEICはできなくて当たり前なのです。
スコアは短期間では伸びない
TOEICのスコアは、学校のテストのように範囲が決まっていないので、一夜漬けで対応することはできません。
直前の1週間だけ勉強しても、全くスコアは上がらないように設計されています。
(もともとの英語力があって、TOEICのテスト形式に慣れるために1週間だけ集中するとかなら意味はあります。)
TOEICのテストは、どの日程で受験しても、受験者の英語力が上がらない限り、同じような点数が出るように設計されています。
なので、自分自身の実力を上げないことには、点数は絶対に上がりません。
そして、スコアは1か月、2か月であがるようなものではありません。
中学、高校で6年間、英語の勉強をしているのに、2か月勉強して実力が上がらないのは理解できると思います。
少なくとも3か月、通常だと半年~1年ぐらいの継続した勉強が必要になってきます。
英語のスコアの伸び方には特徴があります。
それは、1次関数のような伸び方はしないということです。
また、2次関数のように急激に伸び続けるということもありません。
少し伸びて、停滞して、また少し伸びて、停滞しての繰り返しで、階段のように実力が伸びていきます。
この特徴を理解していないと、なぜ勉強しているのにスコアが伸びないんだと自己嫌悪に陥ってしまいます。
それは、伸びていないのではなく、次のステップアップのための助走だと理解しましょう。
何ができていないのかを客観的に理解する
英語ができるとは、一般的には以下の4つの能力に分けて説明されます。
- 読む(Reading)
- 聞く(Listening)
- 書く(Writing)
- 話す(Speaking)
特にTOEICでは、インプット系のスキルである、読む(Reading)と聞く(Listening)のスコアが分かります。
TOEICができない!と絶望することは簡単ですが、まずは「できない」を細かく分けて捉えましょう!
「読む」ができないのか、「聞く」ができないのか。
自分はどっちができていないのか。
「両方できないよ!」と言いたくなる気持ちは非常に分かります。
僕のおすすめは、両方できない場合は、「聞く(Listening)」から改善することです。
TOEICのリスニングパートは、リーディングパートに比べて点数が出やすく設計されているのです。
この配点の設計については、TOEICの点数の仕組みで詳しく解説しています。
また、TOEICの本番の試験は、自分が具体的にどこの問題を間違えたのかを確認することができません。
試験問題も持ち帰れないのです。
客観的に自分の実力を測るためには公式問題集を使って、本番と同じように解いてみることをおすすめします。
本番の試験と同じマークシートもついているので、緊張感を持って受けることができます。
自己採点をしてみて、まずはリスニング、リーディングのどちらが苦手なのかを把握しましょう。
TOEICができない人のほとんどは、リスニングに苦手意識持っている人が多いにもかかわらず、スコアが出しやすいパートでもあります。
リスニングの勉強をすると、目に見えてスコアが上がりやすくなるので、おすすめです。
リスニングの勉強方法についても解説しているので、参考にしてみてください。
継続的に続けることが一番大事
継続が一番大事。
分かっちゃいるけど、なかなかできませんよね。
僕も継続は一番苦手です。
がっつり机に座ってテキストとノートを開かなくても良いんだという認識に変えましょう!
別に英語の勉強は座っていなくてもできます。
通勤、通学の間に耳からキクタンを聞くだけでも良い。
アプリで単語を覚えても良い。
うすっぺらい文法問題の参考書を開いて、頭の中で解いてみるだけでも良い。
自分の勉強のハードルを非常に低く設定してみてください。
こんなん勉強に入るんかな…
と思えるようなものでも全然良いので、5分でも10分でも自分の生活の中に英語の勉強時間を作ることが重要です。
モチベーションに左右されない方法については、こちらに詳しく書いています。
自分にとって本当にTOEICの勉強は必要か?
改めて自分に問いかけてほしい内容です。
自分にとって、TOEICの勉強って必要?
なぜTOEICの勉強が必要なのかを、改めて考えてみてください。
別にTOEICの点数が低かったって死ぬわけではありません。
TOEICの点数を持っていなくても、英語ができる人はたくさんいます。
留学を考えているならTOEICではなくて、TOEFLやIELTSの方が適しています。
社内の昇進でTOEICが足切りの点数として設定されているならば、転職も考慮すれば良いだけです。
置かれている状況は、人それぞれだと思います。
究極、英語ができなくても困ることは、ほとんどないです。
そんな中で、自分がなぜ英語を勉強し、その中でなぜ、TOEICを勉強しているのかを再度考えてみてください。
そうすれば、おのずと勉強する動機が生まれ、上で書いた継続にもつながってくると思います。
最後に、ここでお話した内容をおさらいしておきます。
- TOEICはそもそも結構難しいテストである。(高卒でも500点程度)
- スコアが伸びるには時間がかかる。(最低3か月)
- 英語ができない原因を客観的に知る。
- やるなら継続する。
- 本当に自分にとってTOEICの勉強が必要か改めて考える。
本当にTOEICの勉強が必要だと決めた場合は、自分にお金をかけてみることも、強制力を働かせることができておすすめです。
具体的には、英語のパーソナルトレーニングを受けてみることです。
1人で勉強を進めるより、一緒に走っててくれる人をお金で買うイメージです。
スタディサプリのパーソナルコーチプランは比較的安価にパーソナルトレーニングを受けることができました。
パーソナルトレーニングについても解説してあるので、参考になると思います。
継続して勉強ができるように頑張りましょう!